和薬膳学び舎 あさのは

大阪/北摂を中心に活動。いつもの食材で簡単薬膳料理講座・季節養生講座ご案内。丁寧な暮らしもどきな薬膳師の日常。

七草粥が苦い⁉︎その訳は…

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〜七草粥〜

 

今日は『人日の節句』です

五節句のうちのひとつで

この日は

七草粥を食べる風習がありますね

 

無病息災を願い…

年末年始は

ご馳走を食べる機会が増えて

この時期に胃腸が疲れてくる頃なので

それを労る意味もあります

 

今年の七草粥は

鶏の手羽元で参鶏湯を作った時の出汁

使いました

なぜなら

気血も補っておきたかったからです

 

出汁の中には

鶏肉、棗、陳皮、大蒜、生姜、金針菜、ネギ

これらの薬効がたっぷり♬

このスープをベースに

お味付けは

塩麹を使いました

 

七草は

サッと湯通しして刻んで上に乗せます

 

それを食べた今朝の娘のひとこと…

『苦い』(ˉ ˘ ˉ; )

そう!

『その苦味が必要なの𓎩』

 

春の芽吹きものには苦味があって

この苦味

冬の間に溜め込んだ

からだの老廃物を

排出してくれる働きがあります

 

日本には

『春の皿には苦味を盛れ』

という言葉があります

薬膳でも

陰から陽へ変化するこの時期に

老廃物を排出し

次の季節を迎える身体を準備すると

考えます

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〜セリ〜

 

旬の食材は積極的に摂りたいですね

『身土不二』

人も自然の一部です

旬の食材には

その季節や次の季節に

対応できるエネルギーがたっぷり♬

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〜セリと金針菜の和物〜

 

日本の行事食は

昔の人たちの経験と知恵で

今も私たちの健康を守ってくれるのだと思います

次の世代へ

そしてまたその次の世代へ

受け継いでもらいたいと思います

ॢꈍ◡ꈍ ॢ