【わたしの食の原点】
私が食べることに興味を持ったのは、子どもの頃の家庭環境のおかげ
おいしいものが大好きだった父は ”おいしいものを食べるためなら遠くても、そのためだけに行く”そんな人でした
美味しいお店を見つけたと言っては、車に乗って家族で1時間以上かけて出かけ、イワシ料理専門店や焼肉を食べに連れて行ってくれました
食べることは、我が家にとって特別なことではなく
暮らしの楽しみそのもの
そんな環境で育った私は、自然と食べることが大好きになり、小学5年生のときに、給食室に来ていた栄養士の学生さんの実習を見て「栄養学」という学問があることを知ります
「私はこれを学びたい」そう思ったのが、今の仕事につながる最初のきっかけだったかもしれません
【食べるもので体は変わる実体験】
学生時代はバスケットボールに夢中な毎日でした
朝練、昼休みのシューティング(自主練)、放課後練習、1日5食を食べていました
ところが高校2年生のとき、練習中に突然目の前が真っ暗になりました
原因は【低色素性鉄欠乏性貧血】
なんと!数値は平均値の1/10だったんです
今思えば、激しい練習でスポーツ貧血もあったと思うし、10代の生理は量も多いし、夜遅くまで勉強すれば血は減ります
どれもこれも【血】を失う習慣ばかりでした
なのに、当時は補うことは知らずにいたんですよね(今でも、日本人はその概念を持っている人が少ないんです)
病院で栄養指導を受け、医師からは、ほうれん草やトマト・肉などをしっかり食べるよう言われました
そこで母に、今の私に必要な食材を伝えて食事を作ってらったところ、わずか1週間で検査数値が大きく改善したのです
平均値の1.2〜1.5倍まで復活です
「食べるものは、こんなにも体を変えるんだ」と、実感した瞬間です
その体験は、今でも忘れられない出来事です
【息子の離乳食で気づく大切なこと】
結婚し、息子が生まれ、離乳食を始めた頃のことです
突然、息子が食べなくなりました
保健師さんに相談しても返ってくる言葉は
「様子を見ましょう」
1週間、また1週間、それでも保健師さんは「様子を見ましょう」というだけ
息子が食べない日々が続きました
ただ、息子の機嫌はよく、特に生活に支障が出ているというわけではありませんでした
でも、栄養学を学んでいるので、どうしても栄養が足りているのか?このままで大丈夫なのか?と、不安でいっぱいでした
転勤族の子育ては、頼れる家族がいない上に、タイミングによっては友人もいないので、孤独になりがちです
そんなとき
助産師さんに相談すると、こんな言葉が返ってきました
「この子、今日は食べたくないんじゃない?」
その一言で、私はハッとしました!
それまでの私は、栄養素や数字ばかり見て
・この子の体調
・その日の機嫌
・季節や気温
そんなことは、まったく考えていなかったのです
そのとき初めて気づきました
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食事は栄養だけではない
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その人の体調や状態に合わせた、その人のための食事がある
この時に決意しました!
「息子のためのオーダーメイドの食事を作る」
そう思って、もう一度、食と体について学び直すことを決めました
【病気から学ぶこと】
その後生まれた娘は生後5ヶ月で手術、1歳で重度のアトピー性皮膚炎に…
昼も夜も関係なく、かゆみで肌をかきむしる娘に付き添い二人とも眠れない日々
1番辛くて大変なのにそれでも、いつも笑顔で接してくれる娘が本当に愛おしく私の心の支えでした
幼稚園に通うことはできないかもしれないと覚悟した時期もありました
さらに次の転勤先では、娘が喘息を発症します
健康とはいえ、まだ幼い息子のサッカーの送迎もあり、家事に加えて幼稚園や小学校の役員活動もありました
自分の体も限界でしたが、どうすれば娘の体を少しでも楽に元気にしてあげられるのか
その答えばかりを探す日々でした
こうして10年以上…看病生活が続きました
当時の私の体重は今より−12kgで、娘と一緒に点滴を受けることも少なくなく、とにかく気力だけで動いていた気がします
(この頃の記憶は、実はあまりなかったりします
それだけ、その日その日を過ごすだけで精一杯でした
今、こうして薬膳知識をベースに日本人に合った食養生をお伝えしているのも、当時の私の心も体も助けてあげたい気持ちがあり、同じような状態の女性の力になりたいからです)
自分の不調を抱えつつ、息子には元気に思う存分サッカーをできる強い体を作ってあげたいし、娘は年相応のなめらかな肌を取り戻してあげたい
それだけが私の願いでした
こうして、我が子たちのオーダーメイドの食事は作られ現在に至ります
おかげさまで現在、娘のアトピー性皮膚炎は自分から言わなければ気づかれないくらいになり、それどころかお友達から『美肌だね』と声をかけてもらえるくらいになりました
当時は、まさに出口のないトンネルの中だったので、こんな日が来るなんて本当にありがたく、感謝でいっぱいです
【私のブレない軸はここにある】
こうした経験を通して、私が強く感じていることがあります
「体にいい食べ物」だけでは整わないということです
テレビやメディアでは、さまざまな健康情報が流れます
何気なく見ていれば、これを食べれば大丈夫!みたいな印象を受けてしまうかもしれませんね
血圧にいいとか、痩せるとか体にいい食材とか、けれど本当に大切なのは
自分にとって(食べる人)どうなのかという視点です
つまり、その食材と自分の相性は⁈
人は一人ひとり違います
体質・体調・年齢・生活・季節・気候、これらの影響の受け方もそれぞれ
だからこそ、まずは自分の体の現在地を知ることと、そこから自分に合った食事を見つけていくことが必要です
(自分のことがわからない…という言葉も良くお聞きします)
それが食養生の基本だと考えています
さらに、心を守る食もあるということも知ってほしいと思っています
【薬膳・中医学を学ぶ理由】
子育てをしながら栄養学や日本の養生を学び、食養生料理の講師としても活動してきました
子どもの料理教室の講師としては10年間で延べ1300人以上の子どもたちに料理を伝えてきました
食のお悩みも、立場によっても年齢によっても様々でした
そして、やはり私のテーマは”オーダーメイド”です
だからこそ、お悩みにも寄り添うアドバイスを手渡したいという思いがどんどん大きくなっていきました
お悩みというよりは、多くの方が言われる言葉があります
「私には何を食べたらいいですか?」
その問いにより深く答えられる学びとして食養生の原点である薬膳を学ぶことを決めて、2018年から学校に通い始めました
【病気と向き合う、再び】
やっと落ち着いたと思った頃
今から3年前に息子に指定難病が発症しました
治療法が確立していない中で過ごす時間は、私の人生の中でもとてもつらい経験でした
これはまだ、言葉にすることはできません
どうして私だけが、母としてこんなに辛い思いを2回も経験しなくてはいけないの
正直、こんな思いに支配された時期もあります
この3年間、たくさんの方々に助けていただきました
命を救ってくださった先生方と看護師の皆さまの対応やお言葉、その存在の素晴らしさに感動しました
人生では、自分の努力ではどうにもならないことがあります
そんな時に、優しく手を差し伸べてくれる人たちがこんなにもたくさんいるなんて、本当に素敵な世界だと思ったのです
今は息子も日々の食事と暮らしを整えることを大切にしながら、会社にも復帰して、おかげさまで穏やかな日常を過ごしています
この経験から、私の人生の中での優先順位はまた変化していきます
それは
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”今できることを後回しにしない”
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好きなものを食べられるのも、行きたいところへ行くことも、会いたい人に会うことも健康であってこそなのだということを改めて突きつけられました
そして日常は選択の連続ですが、今を大切にするということを意識すると、その判断基準はとてもシンプルになりました
【私の願い】
現在は、これまでの経験と学びをもとに日常の暮らしの中で使える薬膳や養生の考え方を講座でお伝えしています
女性はつい、自分のことを後回しにしてしまいがちです(私もずっとそうだった…)
でも
余力あってこそ大切なひとを守れるのです
女性たちに自分の身体を大切にしてほしい♡
特に50代は子育てがひと段落し、体も心も揺らぎやすい時期です
だからこそ、自分の体を知り自分を大切にしながら人生を楽しんでほしいです
新しい料理テクニックやレシピを取り入れる前に、ぜひ意識して頂きたいのが
「自分の心と体を見る視点」だと私は思っています
薬膳の基本は、偏ったもののバランスを整え中庸に整えること
何か答えがほしい時に、人はどうしても外に求めに行きがちですが、実は自分の内側にあることも少なくありません
だからこそ、1日でも早く、自分の心を楽にする思考で、健康を保つ食事を選べる術を手に入れて頂きたいと思っています
私はこの想いを息子や娘へ伝え、さらに生徒さんへと伝えています
今では生徒さまたちが、ご自身のお子さんへと繋いでくださっていることもあり、この考え方が次の世代へと受け継がれていくことに夢が広がります
⚪︎食を通して女性の笑顔が少しでも増えること
⚪︎この食養生が特別なものではなく日々の暮らしの中に当たり前のようにあること
⚪︎頑張らなくても自然に身についているものであってほしい
それが、今の私の願いです
