どうして薬膳はじめたの?
と聞かれることがあります
薬膳にたどり着くまでの
今までの経験と思いを
玉ねぎの皮をむくように
最後まで剥いでいくと
その真ん中は
『我が子を元気に育てたい』
という気持ちでした
前回
書いたように
食に関する視点が変わり始めたことで
食材は国産や
住む場所に近いところでとれたもの
献立は和食を中心としたもので
できるだけ
自然に近いものを選ぶようになりました
身土不二
という考え方です
昔の人は、自分たちが動ける範囲でとれた
地元の食材で生活することが
体を健康に保つことにつながると
考えていたのですね
人間も環境の一部ってことです
そして
安全な野菜を選べば
皮ごと食べても大丈夫♪
一物全体
皮や、皮と実の間に
たくさんの栄養があることは
知っていました
でも、
それまでは
りんごも大根も蓮根も
人参までも皮を剥いて調理していました
栄養価計算をする成分表には
廃棄率という項目がありますから
何も疑問に思わず…
食材にも
からだを温めるもの・冷やすものがある
それを知ってから
今まで
栄養素でバランスを見ていた食卓が
栄養と食べる人の体調を考えて
バランスをとる食卓になりました
マニュアル通りの平面的な考え方から
立体的で体温のある考え方に変わった
というイメージです
(とにかく自分の頭が固く視野が狭いことに気づきました)
娘は、1歳からアトピー性皮膚炎
3歳から喘息…
10歳になるまで
通院や入院を繰り返していました
娘が生まれるまでに
▷お米を中心とした食事の大切さ
▷みそ汁や納豆などの発酵食品の力
▷日本人に合った食事をすることの大切な意味
を知ることができていてよかったです
そうでなければ
気づかないうちに
自分のからだに合わないものを摂り続け、
必要なものをしっかり摂る食生活を
できていなかったかもしれません
弱いからだに
合わないものを摂り続けていたら
もっと大変だったはずだから…
ここまでで私が子育てを
通じて学んだことをまとめてみます
◇自分のからだの冷えを認識して食材の選び方を知ること(陰と陽)
◇アトピー性皮膚炎や喘息を持つ子の母として食事や養生法を知る
◇不自由さを知ることで健康の大切さを知る
◇食の常識は家庭の数だけある
こうして少しずつ
自分なりの食を中心とした生活を
作ってきたような気がします
~薬膳にはまだ出会っていません~
もっと早く知っていれば…
ということは
ほかの場面であっても
たくさんの方々が経験したことが
あるのではないでしょうか
きっとその人にBESTなタイミングで
その時は訪れるのだと思うのです
私の場合
薬膳に出会うまでに20年以上かかっています
この時点で出会っていたら
また
まっすぐに薬膳だけで頭がいっぱいになり
ほかのことを吸収できなくなるから
だったのかもしれません
ほかに必要なことを学ぶ時間だった
そう思っています
(どうして薬膳はじめたの?③つづく)